「町の空気を木が読み取ってくれる。」
神奈川県鎌倉市 福田弘さん(左) 奈保子さん(右) うめこちゃん(中央)
神奈川県の湘南地区で、外壁にカラマツT&Tパネルを使用するお家に暮らすご家族を訪問しました。
信州の森のカラマツが、日差しの心地よい湘南の町にどのように溶け込んでいるのか、福田家の皆さんのお話を通じてお伝えできればと思います。
今回訪れるのは、神奈川県鎌倉市浄明寺と逗子市久木(ひさき)の山を切り開いたハイランドという住宅地。道の両端には桜並木があり、富士と桜、鎌倉の山が眺められる富士見スポットもある、閑静な住宅地です。
この一角に、福田弘さん、奈保子さん、そしてうめこちゃんが暮らす、特注色のブルー(※)のカラマツT&Tパネルで作られた木の外壁のお家があります。
※)カラマツT&Tパネルが提供する基本色にない色でも、お客様のご要望にあわせて標準色以外の対応が可能です。
– 今回、湘南のカラマツT&Tパネル使用住宅をご紹介していただいたのは、「KIBARI(きばり)」という自由表現住宅を湘南地区で展開し、カラマツの外壁を用いたデザインで個性やこだわりを表現してくださっているプロデューサーの当山純雄さんと、一級建築士でKIBARIのデザイナーである山本寛之さんです。
– お二人が手掛ける、カラマツT&Tパネルを外壁に使用するKIBARIの家は、湘南の風土と木の外壁の相性を深く理解したプロフェッショナルたちの提案住宅です。今回訪れた福田さんも、そのKIBARIのお家を建てられました。
木の壁に共通する帰ってきたときの安心感
― 「弘さんは、お家を建てる際、最初からKIBARIのような木の外壁の家をご希望だったんですか?」
弘さん「ええ。もともと山本さんとは仕事で繋がった友人で、その縁で、家を建てる際に設計をお願いしました。家を建てるなら自然素材、木を感じられる家にしたいという気持ちがありましたね。木の外壁は、仕事から帰った時の安心感を与えてくれますから。」
山本さん「そうそう、不思議と木の外壁の家を建てられた施主さんは“帰ってきたときの安心感”についてお話されるんですよね。」
弘さん「僕の場合、仕事で東京に出ているからかもしれませんが、帰ってきたときに木の壁を見ると落ち着くんですよね。見て感じるだけではなく、肌で感じる安心感があると思っています。」
当山さん「このお宅へ初めて遊びに来られる友人の方々はどんな反応をされますか?」
弘さん「そうですね。初めて来て「わぁ、すごい!」と驚くというより、最初から馴染んでいる感じがありますね。コンクリートの家も良いのですが、木の家には温もりと生活感があるのかな。そして人がよく集まってくれますね。訪れる人は一度だけでなく何度も足を運んでくれます。」
外壁の経年変化
– 「このあたりは、日差しも強いと思いますが、東西南北で外壁の経年変化に違いはありますか?」
弘さん「この家に住み始めて5年ほど経っていますが、方角で経年変化の違いは特に感じていませんね。常に陽に当たっているこの部分も(上記写真の位置を指して)あまり色が変わらないです。もちろん、色褪せが出てくるとしても、それもまた魅力ですけどね。」
山本さん「そうですね。」
弘さん「ええ、木の壁のおかげで、時間が経つほど家がこの町の風土に馴染んでいく感じがします。この家が完成した時は青い家だ青い家だと周囲に言われていましたが(笑)、今では町の空気を木が読み取って自然と馴染んでいます。」
森の想いに価値を見出す時代
― 「福田家は、当山さんや山本さんが手掛けるKIBARIの住宅を検討している方々が見学ツアーでよく訪れる実例の一つとなっていますね。」
当山さん「そうですね。よくおうかがいしています。これからも住宅の見学を考えつつ、次の展開として、長野に行ってカラマツの森を見たり、植樹できるイベントも考えていけたらと思っているんですよ。」
弘さん「それはいいですね。最近は、高級車を選ぶのではなく、地球に優しい車を選ぶ海外の著名人が増えているように、コンセプト重視で商品を選ぶ方が増えてますよね。仕事をしていても選択が変わってきている時代の変化を感じます(弘さんはキー局の報道番組などに関わるディレクター)。」
当山さん「そうですか。」
弘さん「はい。森や生産側の思いを丁寧に伝えていれば、その想いに価値を見出して、そのためにお金を使う人が増えるんだろうなと思いますね。」
当山さん「本当に、お客様は変わってきています。だからこそ、森へお連れするツアーなどは、積極的に開催してこうと思いますね。」
山本さん「なにかの役に立っているということが大切な方が、この町にはたくさんいらっしゃいますからね。」
子どもたちに大人気の吹き抜け
― シンプルで開放感のある作りの福田家。1階にある弘さんの書斎の天井は吹抜けになっていて、そこにネットが張られていました。お子さんのうめこちゃんは、いつもこのネットの上で元気に遊んだり、寝転がったりしているようです。
奈保子さん「あの吹き抜けは、家に遊びにきてくれる子どもたちにも大人気なんですよ。」
当山さん「家に、ショッピングモールにあるボールプールのようなコーナーがあるみたいで、すごくいいですよね。」
弘さん「そうですね。子どもたちがネットの上で遊んでいるのを見ると、楽しいですよ(笑)」
奈保子さん「(笑)。」
さいごに。
オーナーの弘さんは、取材をアテンドしてくださったKIBARIの皆さんとも旧知の中で、ずっと楽しい会話が続いた今回の取材。経年変化を楽しみ、町に溶け込む家の姿に愛着を感じられている福田家のみなさんの姿が印象的でした。これからも福田さんたちがカラマツT&Tパネルの木の外壁の家で素敵な暮らしを送り続けることを心から願っています。
今回の取材では、お忙しい中「KIBARI」の当山さんと山本さんが福田さんとつなげてくださいました。ありがとうございます。おふたりが展開されているプロジェクト、KIBARIの家のウェブサイトもぜひご覧ください。
「KIBARI | 木で魅せる、自由表現ハウス。 | 木張りの家」